お墓の集合体、霊園へお墓参りに行ったことがありますか?
公共団体が運営している所、民間が運営している所などがありますね。
霊園は広さもありいつも整備されていて、四季折々のお花や樹木を楽しませてくれる、亡くなられた方が心安らかにお眠りになっている場所。
そして、宗教・宗派によって区別されることなく、誰もが平等に埋葬されているエリア。
お寺や教会などに隣接している墓地とはまた違った場所が霊園です。
霊園はオールマイティ。
霊園は、民族・宗教に左右されない、世界平和の源のような場所。
仏教も神道もキリスト教も、宗教による隔たりがありませんので、お墓参りと関係なく散歩として園内を歩いていますと、見なれたお寺さんのお墓以外に
キリスト教信者の方のお墓は、十字架の形をしたお墓や、墓石に聖書の一節だったりクリスチャンネームが刻まれているものもあります。
神道では、「〇〇家奥都城」または「〇〇家奥津城」(おくつきと読みます)と墓石の正面に記されており、外部からさえぎられた奥深いところという意味があることを知りました。
仏教においても、宗派によって、南無釈迦牟尼佛、南無阿弥陀仏や南無妙法蓮華経など、家名以外に正面に記されているお墓があります。
または、宗教色のない墓石や「愛」「絆」「やすらかに」などという言葉のみ刻まれているお墓も目にします。
最近では、樹木葬などもあるようです。それ以外にも、納骨堂に納められている形もあります。
時代の流れと共に、お墓への向き合い方は変化を見せていますが、あの世へ旅立ったご先祖さまや先人のことを想いながら、霊園内の美しい季節の花々・樹木を眺め歩くのも一つの供養の仕方かもしれないなと思っています。
想う時、その人はそこにいる のです。
では、霊園はお墓参り以外に、自分の好きなように散歩して良いのでしょうか?
いえ、それはいけません。
注意すべき大切な事項があります。
- 埋葬されている方々がいらっしゃる神聖な場所であるということを忘れず。
- 人さまのお宅へお邪魔しているように礼儀正しく振る舞うこと。
- むやみやたらに墓石を触ったり、写真を撮ってはいけません。
- お墓参りされている方の側を通る時は、会話を慎み静かに通ること。
- 掲示されている霊園のルール(ゴミやペット同伴など)を守ること。
- 散歩は、太陽が光り輝いている明るい日中のみにすること。
どれも大切な事柄ですが、霊園というある意味「特殊なエリア」
のことを考えますと、最後に記載しました明るい日中は気をつけていただきたい点です。
この世は陰陽のバランスがとれて成り立っている世界です。
陽一辺倒では無いし、陰一辺倒でも無いのです。
ということは、善と逆の魔も存在するということです。
スターウォーズのアナキン・スカイウォーカーが “ダークサイド” に堕ちてダース・ベイダーになってしまったように、人間誰もが持っているかすかな暗黒な部分。
返してみれば、誰しもが ”ダークサイド” に堕ちる可能性を持っているということ。
霊園という場所は関係なく、突如 魔がさし 暗黒の世界の住人になってしまう人はいるものです。
お墓参りではなくとも、自然の息吹を感じるため霊園を散歩する時には、先人のことを想いながら
自分の生き方を振り返る、そのような時間
にするのも良いかもしれません。
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