今の季節は紫陽花がとても美しいですね。
雨に濡れた艶やかな花や葉を眺めていますと、心が和んできます。
空は少しグレーがかっていたとして、それにより一層紫陽花の美しさが際立ちます。
不思議なお花ですよね。
古くは万葉集の時代から、日本人とは深い繋がりがあるのです。
色も形も品種等により大きく違っている、一言では表現できないお花なのです。
あなたは紫陽花が好きですか?
昭和の大スター、「石原裕次郎」が紫陽花が好きだったということを知った時、なんだかとても嬉しくなったことを思い出しました。
あの大スターが華々しいダイナミックなお花ではなく、雨が似合う紫陽花を好んだとは。
精神性の高い、心の優しい紳士で、そして特別な顔を持った人だったのでしょう。
紫色と聞いて思いつく音楽はありますか?
私は、プリンスの「パープル・レイン」が一番に出てきます。
当時、子供の私から見ても、パープル・レインのCDジャケットは色っぽく、紫色がとても魅惑的なものに見えました。
紫色は、艶めかしい面を前面に出してくるのです。
同じく、「むらさき雨情」藤あや子。
藤さんの歌を初めて耳に目した時、それはそれは色っぽく、魔性さえ感じる雰囲気に包まれていました。
紫色は、男女の関係へと誘う色でもあるのです。
ということは、度が過ぎる、または裏の考えが見え見えの場合には下品になるということです。
また、紫色は魔を祓う力を秘めています。
時代劇など観ていますと、身分の高いお侍さま「お殿さま」が体調を悪くして床に臥せっている時、頭に紫色の鉢巻のようなものを巻いていますね。
身分と言えば、厩戸皇子(聖徳太子)は冠位十二階で紫色を最上位としています。
位が高く尊いことを表しています。
603年に制定されていますので、歴史の重みを感じますね。
紫色は、色の中でも扱いが難しい面があるように思います。
晴れわたる太陽の下、明るく元気にというのでは無く、雨が降るしっとりとした空と空気に包まれ、自分の内面へと意識を向けることが出来る、それは高貴であり精神性や哲学までも。
もしあなたが、魅惑的な面を意識して周りの方の視線を惹きつけたいと考えましたら、紫色をワンポイントに使用したスタイルが良いでしょう。
男性でしたら、ネクタイやネクタイピン、カフスボタン、ポケットチーフなど。
カジュアルでしたら、全身のどこかしらに紫色を取り入れてみましょう。スニーカーや腕時計でも目を引くでしょう。
女性は、紫色を装いやメイクに取り入れて上品に演出することを心がけましょう。内面から滲み出る知性と美しさもあわせて魅力となります。
しかし、男女ともに艶やかさがあっても高貴なイメージが強すぎると、高嶺の花的存在になり、近寄りがたくなってしまいますので、柔らかな笑顔も大切であることをお忘れなく。
私は紫色が大好きです。
ミステリアスなところが一番の魅力です。
人は何歳になっても、コミュニケーションが盛んになっても、どこかしらにミステリアスな部分を演出出来ると、特別な存在でいられるのかもしれませんね。
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