『そよ風のように生きる』 バレンタイン・デ・スーザ著
この本の中に、私の大好きな詩が掲載されています。
作者の名は不詳とのことです。
「砂上の足跡」
ある夜、私は夢を見た。
神様と二人並んで、私は砂浜を歩いていた。
砂の上に、二組の足跡が見えていた。
一つは神様の、そして、一つは私のだった。
しかし、最後に、私が振り返って見たとき、ところどころで、足跡が一組だけしか見えなかった。
「私の愛する子どもよ。私はけっしてお前のそばを離れたことはない。
お前がもっとも苦しんでいたとき、砂の上に一組の足跡しかなかったのは、
私がお前を抱いていたからなんだよ。」
この詩の主人公は、ところどころで足跡が一組だけしか見えなかったとき、
「私」は神様にも見放されてしまったのかと嘆き悲しみました。
しかし、神様は「私」を抱いていてくれた、背負っていてくれたのです。
一歩の歩みさえも出せなくなっていた「私」を。
この詩を読むたびに、「私」は愛されている存在なのだと胸が震えます。
それは、私自身が一人ではないことを確認する作業でもあります。
土砂降りの雨の中、傘もなくびしょ濡れになっている私だと思っていた時も
神様は常にそばにいてくださったのだなと心から思います。
人生には大きな困難が必ずあります。
もうダメだと思うほど打ちのめされることや
立ち上がることも出来ないほど打ちひしがれることも。
それでも、あなたも私も一人ではないのです。
目には見えずとも、「愛」はあなたを私を抱きしめているのです。
コメント